【競馬予想】宝塚記念は「トリッキーな舞台」で力を発揮しそうな伏兵2頭が高配当を演出か (2ページ目)
何より特筆すべきは、過去に重馬場のGIII毎日杯(阪神・芝1800m)、やや重のGII神戸新聞杯(中京・芝2200m)を快勝していること。道悪適性は、今回のメンバーのなかでもトップクラスです。
さらに、阪神コースも2戦2勝。2013年、2014年と宝塚記念を連覇したゴールドシップ産駒というのも、見逃せない要素です。
これまでに勝ったふたつの重賞は、いずれも逃げきり勝ち。鞍上の武豊騎手は『(今回も)逃げるとは決めていない』と我々の取材を煙に巻いていましたが、確たる同型馬は見当たらず、今回も単騎逃げが濃厚。ドゥレッツァ(牡5歳)やベラジオオペラ(牡5歳)など好位で運ぶ有力馬同士がけん制し合えば、展開利も見込め、大駆けの可能性は大いにあります」
太田記者がオススメするもう1頭は、ジャスティンパレス(牡6歳)。一昨年のGI天皇賞・春(京都・芝3200m)以来、勝利からは遠ざかっているが、まだまだ見限るのは禁物だという。
「前走の天皇賞・春は6着に終わりましたが、出負けが響きました。その結果、早く動いたことが裏目に出てしまいました。
それでも、まだまだ衰えは感じません。一昨年の宝塚記念ではイクイノックスに食い下がって3着。コース適性は高く、スムーズなレースができれば、勝ち負けに加わってくる力は十分にあります。
管理する杉山晴紀調教師も、今季3戦目で『見た感じでは(状態は)上がっていると思います』と手応えを口にしていました。
良馬場がベターなので、雨量が増すと厳しいかもしれませんが、天皇賞・春を勝ったときはやや重。同世代のイクイノックスやドウデュースと何度も好勝負を演じてきた実力馬ですから、そこまで馬場の渋化が進まなければ、大いにチャンスはあると思います」
今年も好メンバーが集った宝塚記念。人気の盲点になりそうな実力馬2頭の一発に期待してみるのも悪くない。
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