【競馬予想】ヴィクトリアマイルも波乱の予感...東京の直線がハマりそうな伏兵の一発に期待 (2ページ目)
こうして牝馬の全体的な底上げが図られたこともまた、さまざまなタイプの活躍馬の輩出につながっていて、(ヴィクトリアマイルにおいても)必ずしも実績どおりには収まらない結末を迎える理由のひとつになっているかもしれませんね。
――今年は堅い決着となるのか、はたまた荒れるのか、気になるところですが、あらためて出走メンバーをご覧になっての印象を聞かせてください。
大西 例年とほぼ同レベルか、ちょっと寂しい組み合わせになったか、といったところでしょうか。GI馬が2頭エントリーして、レースの格と馬券的な関心が確保されてよかったな、というのが率直な感想です。
個人的には、海外遠征帰りの一戦となりますが、まともな状態であれば、アスコリピチェーノ(牝4歳)が頭ひとつ抜けている、と思っています。
――では、そのアスコリピチェーノを脅かす存在、大駆けの可能性を秘める伏兵候補として気になる馬がいたら教えてください。
大西 そこまで人気薄にはならないと思いますが、シランケド(牝5歳)は面白い存在だと思います。
珍馬名ばかりがフォーカスされていますが、実力も確か。以前は体質が弱くて、休みを挟みながらの臨戦でしたが、徐々に馬もしっかりしてきました。前走のGIII中山牝馬S(3月8日/中山・芝1800m)では、3連勝で重賞初制覇を果たしました。
ヴィクトリアマイルでの勝ち負けが期待されるシランケド photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 東京コースは未経験ですが、多くの競馬場で走っており、左回りの中京、新潟でも勝ち星を挙げています。いずれも、メンバー最速の上がりをマーク。最後方からの大外一気の競馬で快勝しました。直線の長い東京も、ドンピシャで合うかもしれません。
叩き上げタイプの活躍が目立つレースですから、先週のNHKマイルCのように道中のペースが流れてタフな展開になれば、同馬の一発のシーンは十分に見込めます。
ということで、今回の「ヒモ穴」にはシランケドを指名したいと思います。
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