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【競馬予想】皐月賞を目前にしての「3歳牡馬ランキング」 クロワデュノールを脅かすのはどの馬だ! (2ページ目)

  • text by Sportiva

この記事に関連する写真を見る吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「3戦無敗でGIII毎日杯(3月29日/阪神・芝1800m)を制したファンダム。新馬戦(9月8日/中山・芝1600m)では、1分32秒8のレコード勝ち。時計が出る馬場設定だったとはいえ、その勝ちタイムは出色のものでした。

 2戦目のリステッド競走・ジュニアC(1月5日/中山・芝1600m)は、緩いペースだったこともあって時計が少し遅かったのですが、それでも1分33秒5の好タイムで快勝。そして、続く毎日杯でも鮮やかな勝利を飾りました。

 初の関西遠征、プラス1ハロン距離を延長しての一戦でしたが、それまでとは違う後方待機策から豪脚を発揮。メンバー最速の上がり32秒5というタイムをマークして、前を行く馬をまとめて差しきりました。逃げ馬が2着に粘るスローペースにあって、そんな芸当ができるのは、能力の違い、と言うしかありません。

 中山での2戦は前づけから抜け出す競馬をしながら、毎日杯ではじっくり構えて新味を見せるあたり、こちらの想像を超えるものがあります。皐月賞はスキップして、今後の目標は現時点では未定ですが、時計の速い舞台ならさらなるパフォーマンスアップが期待できる1頭です」

土屋真光氏(フリーライター)
「皐月賞トライアルの若葉Sを勝ったジョバンニ。ここまでの戦績は5戦2勝、2着3回。すべて連対を果たしていて、クロワデュノールとエリキング(牡3歳/父キズナ)以外には先着を許していません。

 相手関係から休み明けでも落とせない若葉Sは、着差こそわずかながら、危なげない走りで勝ちきりました。ここまでの順調な過程を考えると、きっかけひとつで有力視されているエリキングとは着順が変わってもおかしくありません。ダービーはともかく、皐月賞ならエリキングとは互角か、それ以上の評価ができると見ていいと思います」

 4位は、前回と同じくマスカレードボール(牡3歳/父ドゥラメンテ)。ホープフルSでは11着と大敗を喫したが、それ以外は負けなし。クラシックとの関連が深い前走のGIII共同通信杯(2月16日/東京・芝1800m)を快勝し、皐月賞では「打倒クロワデュノール」の有力な一頭と目されている。

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「3月30日終了時点で、本賞金は6520万円、一走あたりの賞金は1630万円。いずれもJRAに所属する現3歳世代の牡馬としては、単独8位にとどまっています。とはいえ、JRAのオープンクラス、かつマイルより長いレースを複数回勝っているのは、エリキング、クロワデュノールとこの馬だけ。牡馬クラシック戦線においては、実績上位と言える一頭です。

 近年の皐月賞は、関東圏の重賞で連対したことのある差し馬が優秀な成績を収めています。さらに、前走のレースが共同通信杯だった馬は、2020年以降に13頭いて3着以内6回、3着内率46.2%。共同通信杯を勝ちきった点はもちろん、その共同通信杯から直行してきた点も高く評価できますから、引き続きマークしておいたほうがいいのではないでしょうか」

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