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【競馬予想】大阪杯で注目の血統は? レースとの相性、芝2000mなどの実績から2頭をピックアップ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 4月6日(日)、阪神競馬場で4歳以上馬によるGⅠ大阪杯(芝2000m)が行なわれる。

 同日の未明にドバイでGⅠドバイターフ(芝1800m)、GⅠドバイシーマクラシック(芝2410m)が行なわれるため、メンバーが分散しがちなレースではあるが、今年も面白いメンバーが揃った。

横山典弘騎手の騎乗で、昨年の中京記念を勝利したアルナシーム photo by Sankei Visual横山典弘騎手の騎乗で、昨年の中京記念を勝利したアルナシーム photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

 昨年の大阪杯勝ち馬ベラジオオペラ、桜花賞(阪神・芝1600m)馬ステレンボッシュ、2023年の皐月賞(中山・芝2000m)馬ソールオリエンス、天皇賞・春(京都・芝3200m)勝ち馬ジャスティンパレスと、GⅠ馬が4頭。加えてGⅡ中山記念(中山・芝1800m)を勝ったシックスペンス、GⅡ京都記念(京都・芝2200m)を勝ったヨーホーレイク、GⅡ日経新春杯(中京・芝2200m)を勝ったロードデルレイと、重賞を勝ったばかりで勢いのある馬も揃っている。混戦模様も、予想のしがいがあるレースだ。

 このレースを血統的視点から占っていこう。今回は"大阪杯向きの血統"というアプローチで分析。このテーマにぴったりくる馬がアルナシーム(牡6歳、栗東・橋口慎介厩舎)だ。

 同馬は母の全弟に、GⅠ日本ダービー(東京・芝2400m)やドバイシーマクラシックを勝ったシャフリヤール、皐月賞や2019年の大阪杯を勝ったアルアインがいる血統。父モーリスは、芝2000mのGⅠ香港C、GⅠ天皇賞・秋を含むGⅠで6勝している名馬であり、2023年の勝ち馬ジャックドールの父だ。

 さらに、「父モーリス、母の父ディープインパクト」の配合は、阪神競馬場で行なわれた2022年エリザベス女王杯(芝2200m)を勝ったジェラルディーナと同じ。大阪杯と阪神の中距離GⅠでの実績は十分だ。ちなみにこの配合は、他にGⅢファルコンS(中京・芝1400m)を勝ったルークズネスト、GⅡ府中牝馬S(東京・芝1800m)を勝ったディヴィーナ、GⅢサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)を勝ったアルテヴェローチェもいるニックス配合でもある。

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著者プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

【写真】競馬記者・三浦凪沙 インタビューカット集

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