波乱傾向にある神戸新聞杯 穴党記者は非凡な末脚を秘めた人気薄2頭の大駆けに期待 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そして、2走前の3勝クラス・佐渡S(7月30日/新潟・芝1800m)から再び中央へ転入。いきなり見せ場十分のレースを披露しました。単勝261.1倍と18頭立ての最低人気でしたが、メンバー最速タイの上がりをマークして5着と奮闘しました。

 さらに、前走の3勝クラス・日本海S(8月19日/新潟・芝2200m)でも、骨のあるメンバー相手に後方から追い込んで5着。中央再転入のここ2戦では、以前には見られなかったキレ味を発揮するなどして、成長ぶりを感じさせました。

 脚質からも、2400mという距離は魅力。管理する梅田智之調教師も、『距離が延びたほうがいいタイプ。クラシック出走馬もいるが、(菊花賞出走の)権利を獲りたい』と期待を込めています。外回りの長い直線勝負で、浮上の可能性は大いにあると見ています」

神戸新聞杯での勝ち負けが期待されるマイネルラウレア神戸新聞杯での勝ち負けが期待されるマイネルラウレアこの記事に関連する写真を見る 奥田記者が推すもう1頭は、マイネルラウレア(牡3歳)だ。

「昨年末にデビューしてから、走ったのは4戦のみ。体質の弱さから調整面で難しさを抱えていますが、持ち前の脚力は世代屈指のものがあります。

 デビュー2連勝でリステッド競走の若駒S(1月21日/中京・芝2000m)を制覇。その後、GI皐月賞(4月16日/中山・芝2000m)こそ14着と大敗を喫しましたが、続く京都新聞杯では、今回も出走する勝ち馬サトノグランツからコンマ1秒差の5着と健闘しました。

 ここまで重馬場だった皐月賞を除けば、良馬場の3戦はすべてメンバー最速の上がりをマーク。体調さえ整っていれば、トライアルのメンバーでも好勝負は必至でしょう」

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