スプリングSに前への意識が強い馬が集結 好位差しが見込める伏兵2頭に一発の魅力 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

スプリングSでの一発が期待されるメタルスピードスプリングSでの一発が期待されるメタルスピードこの記事に関連する写真を見る「未勝利、1勝クラスと連勝してきた同馬。右回りの競馬だと、当初は直線で内へ内へともたれてしまっていたのですが、右側だけのブリンカーを装着して走法修正を試みてきた成果が最近になってようやく出てきました。

 2走前の未勝利戦(1着。1月5日/中山・芝1600m)の段階では、まだ内ラチに切り込むような形で伸びていたのが、前走の3歳1勝クラス(1着。3月5日/中山・芝1600m)では左ムチも入るぐらいで、内へもたれるクセはだいぶ解消されていましたからね。

 そして、同レースで3着に退けたのが、昨年末のGI朝日杯フューチュリティS(12月18日/阪神・芝1600m)で4着に入ったキョウエイブリッサ。馬具の効果があったのはもちろんですが、それ以上に馬の成長が感じられました。

 今回は中1週での重賞初挑戦。ローテーション的に厳しいのは確かですが、一戦ごとの地力強化は数字にも出ています。デビュー時に476kgだった馬体重が、前走では508kgまで増量。競馬をこなしつつ、およそ半年でここまで馬体重が増えて、たくましさが増したことは好感が持てます。

 津村明秀騎手が騎乗したとはいえ、最終追い切りではさらに上積みがあるのではないかといった伸びを見せ、ラスト1ハロンで11秒4をマーク。新馬戦、2戦目の未勝利戦(いずれも4着)以来の1800m戦となりますが、今の充実ぶりなら十分にこなせるでしょう。今回も好位からの差し切りに期待しています」

 松田記者はもう1頭、気になる馬がいるという。

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