手薄なメンバー構成となった弥生賞は「中穴狙いが吉」期待はタフな流れと馬場で浮上する2頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

ワンダイレクト(牡3歳)です。前走のオープン特別・若駒S(1月21日/中京・芝2000m)では、ここに出ていれば人気になっていたと思われるマイネルラウレアに続く2着。着差はハナ差で、内容的には互角以上でした。

 ゴール前は、内、外に離れて差された形。もう少し接近して競る形になっていたら、もっと頑張れたかもしれない――そう考えても、勝っていてもおかしくない内容でした」

 祖母ワンカラット、母ワントゥワンはともに重賞でも活躍した良血。これに、父ハービンジャーの血が「この舞台に向く」と木村記者は見ている。

「母方の血筋がよく、タフなレース展開になるのであれば、父ハービンジャーですから歓迎のクチ。前走を見ても、そんなに瞬発力があるタイプには見えませんでしたし、新馬戦(12月4日/中京・芝2000m)も他馬と競り合ってしぶとく勝ちきりました。先行勢がいい流れを作ってくれれば、この馬のマックスの力が出やすくなるのではないでしょうか」

 タフなレースが予想される今年の弥生賞。ここに挙げた地力を秘めた2頭が好配当を演出するのか、注目である。

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