手薄なメンバー構成となった弥生賞は「中穴狙いが吉」期待はタフな流れと馬場で浮上する2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 それに、今の中山の馬場は見た目には悪くないんですけど、先週開幕したばかりにもかかわらず、それほど時計は速くなくて、結構タフなコンディションになっています。東京よりも力を要する馬場なのは間違いなく、気分よく行ってしまったら、最後にガス欠を起こしてしまうかもしれません」

弥生賞での巻き返しが期待されるグリューネグリーン弥生賞での巻き返しが期待されるグリューネグリーンこの記事に関連する写真を見る そこで、木村記者は手頃な穴馬として、唯一の重賞勝ち馬であるグリューネグリーン(牡3歳)を推奨する。

「同馬は、2走前のGIII京都2歳S(11月26日/阪神・芝2000m)を逃げきり勝ち。直線でごちゃついたところがあって、そこで不利を受けた馬がいるなか、正直恵まれた感があったことは否めません。それでも、今回1番人気になりそうなトップナイフを負かしていることは事実。人気の盲点になるなら、あえて評価すべきだと思います。

 速い脚がないので、1コーナーに入る手前で外から押し込められて自分から動けない位置になってしまった前走のGIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)は11着と大敗。ペースも向かず、結果は出ませんでしたけど、京都2歳Sの時のようにある程度前に行って、しぶとさを生かせる形になれば、この馬のよさが出るはずです。

 今回もトップナイフがいて、レヴォルタードやヨリマル(牡3歳)など抑えきれない馬もいて、先手争いはかなり激しくなりそう。それらがそろって前に行って、上がりのかかる展開になれば、タフな馬場もこの馬に味方して、一発あっても不思議ではありません」

 木村記者はもう1頭、気になる馬がいるという。

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