共同通信杯を制したファントムシーフ「レースセンスに優れ、いいモノを持っている」と陣営の期待も絶大 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Kyodo News

「ファントムシーフについて、陣営は『いつも調教の動きが非常によく、走っているフォームも綺麗。いいモノを持っていると思っていた』と話しています。実際、私たちトラックマンが見ていても、調教の動きがとにかくいい馬でした。それが、しっかりレースに出ているのだと思います」

 ファントムシーフに対する陣営の評価は、それだけにとどまらない。トラックマンが続ける。

「陣営がとりわけ絶賛するのは、競馬センスのよさ。『レースセンスに優れ、ポジション取りもスムーズ。共同通信杯でもいい位置につけて、しぶとく伸びてくれた』と手放しで称えています。

 折り合いを欠くこともなく、『距離の融通も効きそう』とのこと。前走で騎乗したクリストフ・ルメール騎手も『中距離がよさそう』と話していたようですよ」

 能力の高さとセンスのよさを併せ持つファントムシーフ。その長所を武器に、クラシック本番でもすばらしい結果を残せることができるのか。楽しみである。

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