根岸Sは若手騎手騎乗の伏兵馬に注意。人気馬の陰に隠れてマークが甘くなる (2ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 レモンポップは、デビューから全9戦で一度も連対を外していません。特に東京・ダート1400mでは、何度も1分22秒台をマークして4戦4勝。この舞台では絶対的な安定感を誇っています。

 レースぶりもスッと先行して、いつでも抜け出せる位置を確保。最後も速い上がりでまとめてしまうのですから、非の打ちどころがありません。もし東京・ダート1400mという舞台でGI戦があったとしたら、真っ先にV候補として名前が挙がる馬でしょう。

 これら2頭が、今回の舞台でも再びワンツー決着を果たす可能性は十分にあると考えています。

 そんななか、僕には気になっている穴馬がいます。オーロラテソーロ(牡6歳)です。ダート1200m戦でも先手を奪えるスピードがあり、今回のメンバー構成であれば、ハナを奪うのはこの馬だと思っています。

 最初に同馬へと目がいったのは、鞍上に4年目の若手・原優介騎手を起用したことにあります。

 オーロラテソーロを管理する畠山吉宏厩舎では、昨年末のGI阪神ジュベナイルフィリーズでも管理馬のミシシッピテソーロの鞍上に原騎手を起用。同騎手が思いきりのいい騎乗を見せて、ミシシッピテソーロは16番人気ながら5着入線を果たしました。

 この時の頑張りが評価されたのか、今回も"テソーロ軍団"の馬で重賞騎乗の機会を得ました。再度、人気を覆すような騎乗への期待が膨らみます。

根岸Sでの大駆けが期待されるオーロラテソーロ根岸Sでの大駆けが期待されるオーロラテソーロこの記事に関連する写真を見る

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