まったく予想がつかない2歳王者争い。稀に見る大混戦の「2歳牡馬ランキング」

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

出世レースの東スポ杯2歳Sを制したガストリック(写真右。赤帽)出世レースの東スポ杯2歳Sを制したガストリック(写真右。赤帽)この記事に関連する写真を見る 今年の2歳牡馬戦線は、稀に見る大混戦だ。

 そうした状況にあるのは、ここまで9つの牡牝混合重賞が行なわれているが、そのうち3レースで牝馬が勝利。残り6戦にしても1番人気がすべて敗れ、期待の高かった素質馬たちがことごとく馬群に沈んだことが大きな要因だろう。

 そうなると、2歳王者の座を争う大舞台、GI朝日杯フューチュリティS(12月18日/阪神・芝1600m)、GIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)も激戦が予想される。そこで、これら注目レースを前にして2歳牡馬の実力を診断。現時点での『Sportivaオリジナル番付()』を発表したい。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、来春のクラシックを目指す2歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランク付け。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

この記事に関連する写真を見る 激戦の2歳牡馬戦線を象徴するように、1位は2頭が同票で並んだ。ガストリック(牡2歳/父ジャスタウェイ)と、ドルチェモア(牡2歳/父ルーラーシップ)。前者がGII東京スポーツ杯2歳S(11月19日/東京・芝1800m)、後者がGIIIサウジアラビアロイヤルC(10月8日/東京・芝1600m)と、それぞれ過去に素質馬がしのぎを削ってきた重賞を制したことが評価されたのだろう。

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「ガストリックは、デビューから2連勝で東スポ杯2歳Sを制覇。11月27日終了時点での一走あたりの賞金は2250万円で、2歳馬全体のなかでもオオバンブルマイ(牡2歳)と並んでトップタイの数字です。ちなみに、2021年の北海道セレクションセールで購買された時の価格は1760万円(税込)でした。

 父ジャスタウェイは、それほど2歳戦に強いタイプの種牡馬ではありません。そういう意味では、まだまだ上積みがあると見ています」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「ガストリックはノースヒルズグループの馬で、東スポ杯2歳S制覇という点で(上位評価から)外せない存在。出世レースを勝った実績は大きいです。

 東京2戦から今後どう仕上げていくのか、という点が注目されますが、管理するのは上原博之厩舎(美浦トレセン)。皐月賞馬のダイワメジャーや、近年ではガロアクリークをクラシックで好走させてきているので、楽しみです」

1 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る