2022.07.29

クイーンSはディープインパクトの孫を狙う。遅咲き血統の4歳馬、実績トップクラスの3歳牝馬に期待

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 7月31日、札幌競馬場で3歳以上の牝馬による重賞、GⅢクイーンS(芝1800m)が行なわれる。

 昨年は東京五輪の影響で、2013年以来2度目となる函館で行なわれたため、今年は2年ぶりの札幌開催。ただ、函館のコースも同じ北海道の洋芝で距離も同じだったため、それほど傾向は変わらないと思われる。昨年も含めたレースの傾向を踏まえつつ、「札幌・芝1800m」の種牡馬成績を基本に、血統的視点から分析していきたい。

4歳以降の成長が期待できるスライリー4歳以降の成長が期待できるスライリー この記事に関連する写真を見る  最近のこのレースの傾向として目立つのが、ディープインパクト産駒の好成績だ。昨年はテルツェットとマジックキャッスルでワンツーフィニッシュ。2019年にもミッキーチャームが勝利している。過去10年の「札幌・芝1800m」の種牡馬別成績を見ても、121レースで25勝、2着16回で勝率20.7%、連対率33.9%という成績が残っている。

 このデータ通りにディープインパクト産駒を狙うのもいいが、今回はちょっとひねって、母の父にディープインパクトを持つスライリー(牝4歳、美浦・相沢郁厩舎)を狙ってみたい。

 同馬はオルフェーヴル産駒だが、同産駒も「札幌・芝1800m」では出走31レースで4勝、2着1回で勝率12.9%、連対率16.1%とまずまずの成績。重賞でもロックディスタウンが2017年のGⅢ札幌2歳Sを勝利している。スライリーは3歳だった昨年春、GⅡフローラS(東京・芝2000m)で2着に入り、秋のGⅠ秋華賞(阪神・芝2000m)では勝ち馬から0秒5差の5着だった。

 その後は4着が最高着順だが、ここ3戦はGⅢ中山牝馬S(中山・芝1800m)で0秒2差の4着、GⅢ福島牝馬S(福島・芝1800m)で0秒4差の7着、メイS(東京・芝1800m)で0秒4差の6着と、悪くない走りを続けており、展開がハマれば十分に馬券圏内に入れそう。「札幌・芝1800m」は2歳時の札幌2歳Sで14着と大敗しているが、同レースは出遅れて折り合いを欠き、力を出し切れなかったので参考外としてよさそうだ。