近年まれに見る大混戦の「2歳牝馬ランキング」。真の女王はいまだ影を潜めているのか (2ページ目)

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 1位はGIIデイリー杯2歳S(11月13日/阪神・芝1600m)で2着となったソネットフレーズ(牝2歳/父エピファネイア)。この世代唯一の重賞2勝馬セリフォス(牡2歳)と、僅差の勝負を演じたことが評価されたようだ。ただ、現在は蹄の調整によって戦列を離れ、阪神JFは回避した。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「デイリー杯2歳Sの勝ち馬はGIII新潟2歳S(8月29日/新潟・芝1600m)の覇者でもあるセリフォスで、GI朝日杯フューチュリティSでも有力視されている1頭。同馬とクビ差の勝負を演じたレース内容を考えれば、ソネットフレーズにはかなりの能力を感じます。その後、休養に入ってしまったことは残念ですが、クラシックに間に合えば、ぜひ狙いたい馬です」

木南友輔氏(日刊スポーツ記者)
「新潟で新馬戦(8月28日/芝1600m)を勝って、次戦で牡馬相手のデイリー杯2歳Sに挑戦。これは、阪神への輸送の予行という意味もあったそうで、陣営が来春のGI桜花賞(阪神・芝1600m)を強く意識していることを感じました。エピファネイア産駒で、母父キングカメハメハ。そして、祖母はアドマイヤグルーヴという良血。管理するのは手塚貴久厩舎ですし、うまく育っていけば......という期待は大きいです」

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