2021.11.26

ジャパンCはディープ産駒の牡馬には「鬼門」。代わって浮上するのは人気薄の牝馬2頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 もちろん、無敗の三冠馬コントレイル、ダービーレコードを記録したシャフリヤールであれば、そうした"壁"を打ち破っても驚けません。しかし、ジャパンCにおけるディープ産駒の傾向を鑑みれば、穴馬探しは同産駒に逆らってみるのもひとつの手ではないかと思っています」

 では、どんなタイプが穴馬候補となるのか。松田記者はダービーとは違う同じ舞台の勝ち馬、今年のGIオークス(5月23日/東京・芝2400m)を制覇したユーバーレーベン(牝3歳)の名前を挙げた。

ジャパンCと同じ舞台のオークスを制しているユーバーレーベンジャパンCと同じ舞台のオークスを制しているユーバーレーベン この記事に関連する写真を見る 「春先は疝痛などで思いどおりの予定が組めなかったユーバーレーベン。それでも、オークスを勝ったのは力がある証拠でしょう。

 オークス後も屈腱周囲炎によって、GI秋華賞(10月17日/阪神・芝2000m)には直行ローテを組まざるを得ませんでした。それも、仕上がり的には"なんとか間に合った"という印象で、決して万全な状態では臨めませんでした。となれば、13着という結果も仕方がないでしょう。

 同馬を管理する手塚貴久調教師も『あの一戦は度外視していいと思っています』と振り返っていますし、思えば、3歳初戦のGIIIフラワーC(3月20日/中山・芝1800m)も3着。エンジンのかかりが遅いため、同馬にとって、小回りコースは不向きと言えます。仮に体調が万全だったとしても、まくりきれていたかどうか」

 そして今回、秋華賞惨敗からの巻き返しはあるのか。松田記者が続ける。

「ここに向けては、すべての条件が好転しています。休み明けを一度使えたことによって、動きが良化。言うまでもなく、オークスを勝った広いコースに替わるのもプラスに出ます。