堤礼実アナも注目するソダシ「今度はダート戦でどんな輝きを見せてくれるのか楽しみ」
堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第25回
スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回はこの秋のGIシリーズ、3歳牡牝の「三冠」最終戦の激闘について振り返ってもらった――。
街で見かけるイチョウの木が、きれいに色づいてきました。秋は、私が一番好きな季節。何とも言えず、物悲しい感じが大好きです。
暖かいコートを着て、ぬくぬくしながら、冷たい風に当たるのも気持ちがいい。秋は食べ物もおいしいですし、私にとっては今が最高のシーズンです。
競馬界もまた、秋はGIシリーズで盛り上げる季節ですよね。私も毎週のように、ワクワクする週末を過ごしています。
3歳「牝馬三冠」のラストを飾る秋華賞では"白毛のアイドル"ソダシが断然の人気を集めました。
私もすごく力がある馬だとは思っていましたが、その一方で、いろんな人の話を聞いたり、各メディアの記事を読んだりしていると、「不安材料がある」という声も少なくありませんでした。
競馬である以上、どんなに強い馬でもそういうものだと言えばそれまでですが......、勝ったのはアカイトリノムスメ。ソダシは10着に終わりました。
いくら不安材料があったにしても、さすがにこの着順は「どうしちゃったんだろう?」というひと言に尽きます。
ソダシは、白毛馬として世界初のGI馬となったスターホースです。あの美しい馬体がどんどん抜かれていくのを見るのは、やはり寂しい気持ちになるものです。
とはいえ、3歳牝馬のソダシはまだまだこれからの馬。この負けが次に生かされたらいいなと思っています。
そしてその次走では、ダートGIのチャンピオンズカップに挑戦すると聞いています。管理する須貝尚介調教師も「楽しみ」と期待しているようですし、ダートで結果を出せれば、今後に向けてさらなる可能性が広がっていくのではないでしょうか。
気分転換という表現が正しいのかわかりませんが、芝とダートでは全然環境が違うと思うので、新しい舞台でどんな走りを見せてくれるか楽しみです。
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