2021.10.01

スプリンターズSで台頭する伏兵のタイプは決まっている。穴党記者はこの2頭を推す

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 いよいよ秋のGIシリーズがスタート。その幕開けを飾るのは電撃の6ハロン戦、GIスプリンターズS(10月3日/中山・芝1200m)だ。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気が5勝、2番人気と3番人気がともに2勝。一見すると堅いレースのように思えるが、9番人気以下の伏兵が何度となく馬券圏内(3着以内)に突っ込んできており、3連単では頻繁に高配当が生まれている。実際、過去10年で10万円超えの配当をつけたことが5回もあり、波乱の多いレースと言える。

 その要因について、日刊スポーツの松田直樹記者は「コースがまず、ひと筋縄ではいかないんですよね」と言って、こう語る。

「おにぎり型のワンターンの中山・芝1200mは、スタート直後から下りとなるコース形態で、未勝利から重賞までの全クラスで前傾ラップになりやすく、逃げ・先行馬には激しい先行争いが強いられます。だからといって、直線が短いスプリント戦ゆえ、後方勢もじっくりと構えているわけにもいかず、先行勢に離されまいと、それなりのペースで道中を運ばなければなりません。

 そうした舞台にあって、スプリンターズSとなれば、一流の快速馬が集結。本来ならゴール前の急坂でも減速せずに押し切れる実力馬でも、最後に止まってしまう傾向があります。過去10年の結果を見ても、逃げ馬の最高着順は2着まで。大舞台において、実力馬が前半からけん制し合うプレッシャーは相当なもので、その結果、意外な差し馬の台頭を誘発することがあるんです」

 また、松田記者は過去の勝ち馬についての共通点にも触れ、スプリンターズSで狙い目となる馬について、こんな見解を示す。

「昨年の優勝馬グランアレグリアの末脚は桁違いでしたが、同様に中山で行なわれた(2014年は新潟開催)過去9年のうち、勝ち馬9頭中8頭が上がり33秒台の脚を使って勝利を挙げています。さらに勝ち馬以外にも、末脚を生かして上位に食い込んできた馬は何頭もいます。