「打倒エフフォーリア」の有力候補か。青葉賞に挑むノースブリッジ
2021年クラシック候補たち
第17回:ノースブリッジ
ダービートライアルのGII青葉賞(東京・芝2400m)が5月1日に行なわれる。同レースでは、2着以内にGI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)の優先出走権が与えられる。
この一戦に、注目の2戦2勝馬が参戦する予定だ。美浦トレセンの奥村武厩舎に所属するノースブリッジ(牡3歳/父モーリス)である。
青葉賞でダービー切符獲得を目指すノースブリッジ 同馬は、昨秋の2歳新馬(9月27日/中京・芝2000m)でデビュー。名手・武豊騎手を背にして好スタートから先手を奪うと、そのままハナを切ってレースの主導権を握った。
3コーナーあたりから後続も仕掛けてきて、直線では4、5頭が横並びとなったが、最内に進路を取ったノースブリッジの脚色が鈍ることはなかった。逆に直線半ばあたりでさらに加速して、他馬を突き放してトップでゴール。結果的には、メンバー最速タイの上がりをマークしての完勝だった。
2戦目は、それからおよそ2カ月後の1勝クラス・葉牡丹賞(12月5日/中山・芝2000m)に出走。岩田康誠騎手とコンビを組んで、初戦と同じく先手を奪ってレースをリードした。小雨が舞って、馬場も渋っていたが、後続を従えて軽快な走りを見せた。
そして、圧巻だったのは、直線に入ってからだ。初戦と同じく最内に進路を取ると、ジワジワと加速。他馬が懸命に追い出しをかけても、その差は広がる一方で、最後は4馬身差をつけての圧勝劇を演じた。ここでも、上がりはメンバー最速をマーク。逃げ馬として、強烈な強さを印象づけた。
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