「BIGなお年玉」が見込めるフェアリーSは穴党記者渾身の3頭で勝負 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 馬体重を考えると、厳寒期でどこまで絞れるかが気になるところですが、この中間の乗り込み量や負荷を考えれば、心配はないでしょう。馬格があって、今のタフな中山はぴったり。外に馬を置かず、自らが動いていく競馬ができれば、自ずと結果はついてくるはずです」

 クールキャットについては、木南記者も推奨する。

「前走は、内からしぶとく伸びて5着。レース後、鞍上の津村明秀騎手は『来年が楽しみ』とべた褒めでした。フットワークが大きな馬で、今回も小回りコースへの対応が問われることになりますが、鞍上がいいイメージを持っている点は強調材料でしょう。

 半兄が昨年のGIII中山金杯(中山・芝2000m)を勝ったトリオンフ。その血筋から、この時期の中山の馬場もこなせそう。加えて、牝系がメジロ牧場の生産馬ゆえ、スタミナを秘めている点も心強い限りです」

 木南記者ももう1頭、注目している馬がいるという。

「ノーザンファームの生産馬であるカラパタール(牝3歳)です。父カレンブラックヒルを思わせる黒光りした馬体が印象的な同馬。夏の新馬戦(7着。8月15日/新潟・芝1400m)ではハイペースで逃げて失速してしまいましたが、前走の未勝利戦(10月10日/東京・芝1400m)では道悪のレースで圧勝しました。

 今の中山はタフな馬場ですけど、先行力があって、重い馬場を苦にしないのはプラス。父譲りのボディバランスのよさも生かされると思います。

 昨秋の2歳重賞は、GIII札幌2歳S(札幌・芝1800m)からGIホープフルS(中山・芝2000m)までノーザンファーム生産馬が制しており、現在12連勝中。この勢いは当然、無視できません」

 波乱ムードが充満している明け3歳の牝馬重賞。穴党記者が自信を持ってオススメする3頭で、ビッグなお年玉をゲットしたいところだ。

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