2020.10.30

アーモンドアイの快挙を阻むのは?
天皇賞・秋で穴党記者が推す3頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 GI天皇賞・秋(東京・芝2000m)が11月1日に行なわれる。

 牡牝で無敗の三冠馬が誕生し、その歴史的な快挙に沸く競馬界だが、天皇賞・秋でも偉大な記録が樹立されるかどうかに大きな注目が集まっている。1番人気が予想されるアーモンドアイ(牝5歳)が、日本競馬史上初の芝GI通算8勝を果たせるかどうか、である。

 過去10年の1番人気の戦績を見てみると、5勝、2着2回、3着1回、着外2回。比較的安定した成績を残している。しかも今年は、出走予定馬が12頭。少頭数での戦いになる分、紛れが少なくなり、アーモンドアイの快挙達成には有利に働きそうだ。

 そうした状況にあって、中日スポーツの大野英樹記者は「1番人気の成績からしても、穴党にとっては厳しい一戦です」と言う。そして、日刊スポーツの木南友輔記者も「アーモンドアイと、同じく人気サイドのクロノジェネシス(牝4歳)も、ともにGI直行ローテは得意ですし、明確な弱点は見つかりません」と話す。

 となると、穴党の出番はなさそうだが、「アーモンドアイだからといって、まったく隙がないわけではない、ということがこの一年の成績でわかってきました。激戦の間隙を突いて、アーモンドアイに迫れる馬を探したい」と大野記者。決してゼロではない波乱の可能性を示唆しつつ、アーモンドアイ絡みでも好配当が見込めそうな馬に狙いを絞る。

 そこでまず、大野記者が穴馬候補に挙げたのは、昨年2着のダノンプレミアム(牡5歳)だ。

「オーストラリア遠征からの帰国初戦となった前走のGI安田記念(13着。6月7日/東京・芝1600m)では、内の荒れた馬場に何度か脚を取られて戦意喪失。改めて、気持ちの面において難しさがあることを露呈してしまいました。

 しかしそれ以降、この中間はさまざまな馬具を試行し、気持ちを乗せる調整を心がけてきました。その結果、1週前の追い切りでは、しっかり折り合いがついて、最後はこの馬らしい力強い伸び脚を見せていました。中間でやってきたことの効果は大きかったように思います。

 その間、心身のリフレッシュにも成功。これまで、休み明けで崩れたのはダービーだけですから、休養明けの今回が狙い目ですよ」