キングカメハメハの種牡馬界での存在感はディープインパクトを上回る (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 今年はドゥラメンテの初年度産駒がデビューしているが、8月2日時点のJRA2歳リーディングでトップに立つ幸先のいいスタートを切っており、今後も多くの馬が台頭してきそうだ。今年から種牡馬入りしたレイデオロも、初年度の種付け料が600万円と、破格の金額が設定されるなど大きな期待が集まっている。

 このように、現在、日本の生産界が求めているのはサンデーサイレンス系よりキングカメハメハ系とも言える。種牡馬界の移り変わりは激しく、かつて"大種牡馬"と呼ばれたノーザンテーストも父系は絶滅寸前で、サンデーサイレンス系が同じように勢力を失っていっても不思議ではない。10年後、20年後、キングカメハメハ系がサンデーサイレンス系のような「一大父系」を築いているかもしれない。

 種牡馬の戦いは、その後継種牡馬によって続いていく。キングカメハメハ系がどのように発展していくか、楽しみに見守りたい。

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