ハイペース必至のプロキオンS。決め手ある4頭が高配当を炸裂させる (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そこで、坂本記者はまず、昨年のレースで2着だったミッキーワイルド(牡5歳)に注目する。

「前走のオープン特別・欅S(5月30日/東京・ダート1400m)では、先に抜け出したトップウイナーには届きませんでしたが、4角10番手からメンバー最速の上がり(35秒2)を繰り出して、アタマ差の2着まで追い上げました。1週前の追い切りでは、びっしり攻めて上積みも見込めます。前が崩れるようなら、チャンスはあるでしょう」

 さらに、ミッキーワイルドには血統面から後押しされる、心強いデータもあるという。坂本記者が続ける。

「ロードカナロア産駒は、芝の大舞台で活躍しているイメージが強いですが、実はダートでも存在感を示しています。2019年に行なわれたダート1400m戦では、ヘニーヒューズ産駒と並んで、トップタイの18勝を挙げているんです。こうしたデータを見れば、ますます食指が動きます。

 梅雨時ですから、道悪の馬場になる可能性が高いですが、そんな脚抜きのいい馬場も、同馬にはプラス材料。一発あっても、不思議ではありません」

 坂本記者はもう1頭、決め手がある古豪の名前を挙げる。

スマートアヴァロン(牡8歳)です。同馬は、どうしても展開に左右されてしまうタイプですが、近4走では連続して馬券圏内に入る好走を見せています。その安定感は、力がある証拠です。今回は、約5カ月の休み明け。加えて、重賞実績が少ない分、上位人気は見込めませんが、一気に突き抜けてもおかしくありません。

 鞍上は、全国リーディングでも上位20位以内に食い込んでいる西村淳也騎手。若武者の思い切った手綱さばきで、好配当を演出してくれることを期待しています」

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