横山ルリカが感じた「圧倒される幸せ」。2020年競馬前半戦を振り返る (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 キングカメハメハの血を受け継ぐアーモンドアイ(牝5歳)が、歴代最多となるGI8勝目を逃したのは残念でしたが、牝馬の活躍は目を見張るものがありました。

 安田記念を制したグランアレグリア(牝4歳)は、うまくかみ合ったときの爆発力のすごさに驚きました。あのアーモンドアイを圧倒しましたからね。レース中に芝の塊が顔面に当たりながらも、見事勝利に導いた池添謙一騎手も、さすがの一言! 本当に大一番に強いです。グランアレグリアは「短距離・マイルは敵なしでは?」と思うほどのインパクトを残しました。願わくは、アーモンドアイ、グランアレグリア、デアリングタクトの世代別の桜花賞馬が激突するところを見たいです。

 個人的にうれしかったニュースは、私の愛称(ルーリー )を元に命名していただいたサトノルーリーとサトノクラウンの間に、初仔(ういご)が生まれたこと! まるで、おばあちゃんになったような気分でした(笑)。

 生まれてすぐの今年1月に見に行った時には、体重が60kgくらいだったのが、最近はもう200kgほどあるそうで、馬の成長の早さにビックリしています。今年もサトノクラウンを種付けしたそうで、いつの日か黄金配合の馬が誕生してくれないかなぁと、夢見ています。

 それから、大ファンだったサトノダイヤモンドの初年度産駒も産まれ、立ち姿とかたたずまいがお父さんに似ていて、写真を見ただけで泣きそうになっちゃいました。私の母も競馬好きなのですが、その写真1枚で、2人で相当な時間盛り上がりました。

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