穴党記者が腕ぶすオークス。舞台変わってリベンジ期す4頭に刮目せよ (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 小田記者が3頭目に挙げるのは、桜花賞で4着だったクラヴァシュドール(牝3歳)だ。

「先に挙げた2頭よりも人気になると思いますが、ハーツクライ産駒としては珍しく、桜花賞前の3戦、GIIIサウジアラビアロイヤルC(2着。10月5日/東京・芝1600m)、阪神JF(3着)、チューリップ賞(2着)と、速い時計に対応しており、オークスの舞台はさらに向くと思います。

 サウジアラビアロイヤルCでは、のちにGI朝日杯フューチュリティSを勝って、GI皐月賞でも2着となったサリオスから、コンマ2秒差の2着。走破時計も1分32秒9ですからね、なおさら期待が膨らみます。

 ただ、テンションが高く、無観客でも気負ってしまうのが課題。前走でも、4コーナーで不可解な後退がありました。あれがなければ、上位との差ももう少し際どかったのではないでしょうか。オークスでも、その点は気になるところですが、前走に続いてミルコ・デムーロ騎手が騎乗します。うまくコントロールできれば、面白い勝負ができると思います」

 さて、大西記者ももう1頭。推奨馬を挙げる。

ウインマイティー(牝3歳)です。過去10年で3勝と、オークスとの相性がいいオープン特別・忘れな草賞(4月12日/阪神・芝2000m)の勝ち馬です。

 忘れな草賞では、タフな馬場をモノともせず、直線では狭い間を割ってきて快勝しました。馬群にも怯まない勝負根性、力強い末脚は非凡。2走前の1勝クラス・デイジー賞(2月29日/中山・芝1800m)を勝った時に関東への輸送も経験しており、長距離輸送への不安もありません」

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