ヴィクトリアマイルでも過去データにハマる4頭が高配当を演出する (3ページ目)
いずれも、条件戦を勝ち上がって、その直後に阪神牝馬Sに出走。アドマイヤリードは2着、ジュールポレールは3着、レッドアヴァンセも2着と善戦した。だが、勝利するまでに至らなかったことで、一線級相手には通用しないと見られてか、それぞれ大一番では低評価にとどまっていた。
今回、この臨戦過程に近い馬は3頭いる。シャドウディーヴァ(牝4歳)、トロワゼトワレ(牝5歳)、メジェールスー(牝5歳)だが、前述の3頭と同じく、2走前に条件戦を勝ち上がって、前走で阪神牝馬S(4月11日)に臨んだ馬は、メジェールスーのみ。ここでは、同馬を推奨したい。
ただ、メジェールスーは阪神牝馬Sで11着と大敗。過去の3頭と違って、馬券圏内(3着以内)に入るような好走は見せていない。その分、厳しい戦いになることは予想されるが、重賞初挑戦でコンマ8秒差なら、及第点と言えるのではないか。過去の激走馬と同様の臨戦過程を踏んできた同馬の一発を期待したい。
最後にピックアップしたいのは、重賞戦線で長く活躍していながら、人気薄に甘んじていた馬である。2017年に11番人気で2着に入ったデンコウアンジュや、2019年に11番人気で3着に入線したクロコスミアなどがこのパターン。
デンコウアンジュは、2歳時にGIIIアルテミスS(東京・芝1600m)を勝利。以降も、重賞で掲示板(5着以内)に載ることは何度もあったが、GIでは馬群に沈み、勝ち負けに加わることがなく、ここでも上位人気を得るまでには至らなかった。
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