「不運の連続」アーモンドアイ。ヴィクトリアMで流れを変えられるか (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Yoshifumi Nakahara/AFLO

 と、そこまで言いながら、「それでも、ここは勝つ」と同記者は断言する。

「GIで牡馬相手に通用する馬が、今回の出走予定メンバーの中に何頭いるのか? ということですよ。そう考えれば、アーモンドアイの能力は、ここでは二枚も、三枚も、いや五枚ぐらいは抜けている。出遅れやイレ込みなどのアクシデントはあるかもしれませんが、ここでは、そんなことをモノともせずに勝つはずです」

 聞くところによると、「アーモンドアイはここを勝って、次のレースとして、安田記念(6月7日)を視野に入れている」といった話もあるという。

 ならば、ここは負けられない。いや、負けないだろう。

 それでもなお、気がかりなのは、体調面や距離に対する不安などではなく、昨年末以来、アーモンドアイに降りかかる"不運の連続"である。

 はたして今回、アーモンドアイはその忌まわしい状況に終止符を打てるのか。もちろん、すべての"不運"を吹き飛ばすような快走を、個人的には期待している。

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