フェブラリーSは人気馬2頭に不安。穴党記者が見込んだ4頭の出番だ (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 さて、吉田記者は重馬場、締まった馬場での穴馬候補には、ワイドファラオを挙げた。

「前走の根岸Sでは、ワイドファラオも好スタートを決めましたが、内から同じく抜群のスタートを決めたコパノキッキングを見る形に。さらにそこへ、外からヨシオ、ドリームキラリが競りかけてきて、序盤はラップ以上にきつい競馬を強いられたと思います。

 しかも斤量58㎏を背負って、好位4番手から外を回って、勝ちにいく競馬に徹しました。結果は5着に終わりましたが、フェブラリーSには向けては、収穫の多い一戦だったと思います」

 3歳時には、芝のGIIニュージーランドトロフィー(中山・芝1600m)を勝って、ダートのGIIIユニコーンS(東京・ダート1600m)を快勝。潜在能力は、ここでも見劣りしない。

「勝った2つの重賞は、ともにハイラップを刻んで、後続に脚を使わす競馬だったことを踏まえれば、やはり今回も主導権を握って、体力勝負に持ち込むのが理想。その点、芝スタートになるのは、この馬のスピードがより生きるでしょうし、さらに週末の天気によって砂質が締まるようなら、ユニコーンSの再現も可能でしょう。

 なお、今回は前述のドリームキラリ、ヨシオ、コパノキッキングがいないメンバー構成。インティよりも間違いなくテンは速く、待望の主導権が握れる算段です。前走以上に(勝つ)お膳立ては整っている、と見ていいと思いますよ」

 2014年には、3連単で94万円超えの高配当が生まれている砂の頂上決戦。人気馬に不安があるなか、ここに挙げた4頭が再び高額配当をもたらしても不思議ではない。

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