2020.02.14

血統で見るクイーンC。「旬の配合」馬が桜花賞の有力候補に躍り出る

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2月15日、東京競馬場で3歳牝馬によるGⅢクイーンC(芝1600m)が行なわれる。

前走のGⅢファンタジーSで2着だったマジックキャッスル このレースは"出世レース"としても知られており、過去10年に限っても、2011年勝ち馬のホエールキャプチャと2012年勝ち馬のヴィルシーナが、のちにGⅠヴィクトリアマイル(東京/芝1600m)を制覇。また、2016年の勝ち馬メジャーエンブレムがGⅠNHKマイルC(東京/芝1600m)を、2019年勝ち馬クロノジェネシスがGⅠ秋華賞(京都/芝2000m)を制するなど、多くの勝ち馬がGⅠ馬になっている。

 今年は14頭が登録しているが、どの馬が勝っても重賞初制覇というフレッシュな顔ぶれになった。マジックキャッスル、ミヤマザクラと重賞2着馬が2頭、ホウオウピースフル、シャンドフルール、アールクインダムと2勝馬も3頭いるが、筆者がポテンシャルと血統に魅力を感じているのがルナシオン(牝3歳/美浦・藤沢和雄厩舎)だ。

 ルナシオンのデビューは昨年10月14日の東京芝1800m戦。まずまずのスタートから、やや行きたがる素振りを見せながらも好位を追走。4コーナーでは手応えが悪く、直線では前が壁になり、追われてからの反応も悪かったが、残り100m付近でエンジンがかかる。そこから一気の末脚で、一瞬のうちに6頭を交わし去るすばらしい瞬発力を見せた。