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2強を崩すのはこの3頭。
ホープフルSはボーナス獲得のチャンスだ! (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 そう語る吉田記者が穴馬として挙げるのは、ヴェルトライゼンデ(牡2歳)。ワールドエースや菊花賞馬のワールドプレミアを兄に持つ血統馬で、前走ではリステッド競走のオープン特別・萩S(10月26日/京都・芝1800m)を快勝し、目下デビュー2連勝中だ。

「ヴェルトライゼンデはドリームジャーニー産駒ですが、同産駒やその弟のオルフェーヴル産駒は、コーナーリングが上手な馬が多い傾向にあります。そのため、ワンターンの舞台設定よりも、今回のようなコーナー4つのコースで良績を残しているイメージが強いです。

 また、掻き込みの利いたフットワークや、エンジンをかけつつ、段階を踏んでギアが上がる脚質からも、中山・芝2000mという条件はベストに近い設定と見ていいでしょう。1週前の調教に騎乗したオイシン・マーフィー騎手とのコンタクトもよく、仕上がりも抜かりなし。好位から早めに仕掛けていける点も大きな魅力です」

 一方、スポーツ報知の坂本達洋記者は、馬場の見立てからして吉田記者とは真逆で、こんな見解を示す。

「中山開催は先週から少し時計がかかり始めたようにも見えましたが、結局、リスグラシューが勝った有馬記念の勝ち時計は2分30秒5。近年では、ドリームジャーニーが勝った2009年(2分30秒0)に次ぐ速い時計でした。アエロリットによる超ハイペースの逃げがお膳立てした部分もあるでしょうが、馬場がよくなかったら、出ない時計だと思います。

 そうすると、今週もそれなりの馬場状態で、騎手が内側を変に空けることはないでしょう。そのうえで、ある程度流れるような展開になれば、好位からの切れ味勝負か、前で粘り込みをはかる馬が狙い目。後方一気では、厳しい馬場と考えています」

 そこで坂本記者は、パンサラッサ(牡2歳)を穴馬候補に挙げる。

「何が何でも逃げたいタイプこそいませんが、先行勢はそろっている印象を受けます。そのなかで、スタートセンスのいい、この馬を狙いたいです。雨の不良馬場だった2走前の未勝利戦(10月12日/京都・芝2000m)では、2着に2秒5差をつける大楽勝。切れるタイプとは言いませんが、力を要する馬場をこなせて、しぶとさが光る存在です。

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