2019.12.21

有馬記念はアーモンドアイを信頼。
相手は3歳馬。なかでも妙味は…

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 ヴェロックスは、GI皐月賞(4月14日/中山・芝2000m)が2着、GI日本ダービー(5月26日/東京・芝2400m)が3着。そして、サートゥルナーリア、ダノンキングリーらライバルがいなくなり、主役として臨んだGI菊花賞(10月20日/京都・芝3000m)でも3着でした。

 菊花賞のレース後、ジョッキーや厩舎関係者からは「距離が長かった」というコメントが出ていましたが、敗因は距離だけではなかったように見えました。1番人気ということを意識しすぎたのか、不利のないように、脚を余すことがないように、という安全運転の騎乗も影響したと思います。結果的に勝負どころで外を回ることになりましたし、一発を狙っていた1、2着馬の、格好の目標とされていましたからね。

 純粋な能力で考えれば、ワールドプレミアよりも上だと思いますし、この馬のソツのなさを生かせる舞台として、有馬記念はベストだと踏んでいます。もしアーモンドアイがいなければ、クラシックで涙をのんだ実力馬が古馬相手のグランプリで戴冠......という、昨年のブラストワンピースのようなストーリーもあったかもしれません。

 サートゥルナーリアは、天皇賞・秋が案外でした。ポテンシャルだけなら、アーモンドアイと真っ向から戦っても互角だと思いますが、その能力をレースで出し切れるかどうか、という点が課題となる馬になってしまいましたね。

 ただ、これまでに期待を裏切った2戦は、いずれも東京コース。敗因が東京競馬場にあるとするならば、舞台がGI2戦2勝の中山に替わって一変、という可能性はあります。サートゥルナーリアに関しては、そういう期待も大きいのですが、不安も大きく、どちらかに結論を下すのは難しいところ。直前まで、じっくりと見極めたいと思っています。

 最後に、ワールドプレミア。今回、3歳馬の3頭すべてに注目しているのですが、菊花賞を勝って、武豊騎手が騎乗するわりには、人気がないと感じられるこの馬を「ヒモ穴馬」に取り上げたいと思います。

有馬記念での一発が期待されるワールドプレミア