2019.12.20

豪華すぎる有馬記念に横山ルリカが困惑。
穴馬に挙げたのは?

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

予想が難しい有馬記念で横山さんが穴馬に挙げたのは...... 気になるのは「ほかの馬に騎乗する騎手が、どんなプランで乗ってくるか」ということです。アーモンドアイに先行されると、後方の馬は簡単には追いつけません。でも、アエロリット(牝5歳)、キセキ(牡5歳)、クロコスミア(牝6歳)と"逃げ馬"も多いですから、ペースが速くなりそうなので判断が難しそうですね。"前に行ったもの勝ち"というレースも多くなっているので、先行した馬が残る展開も十分にあると思います。

 一方のリスグラシューは、レーン騎手が初騎乗した宝塚記念からGⅠレースを2連勝しました。オイシン・マーフィー騎手とのコンビでジャパンCを勝ったスワーヴリチャード(牡5歳)のように、それまでも十分に強かったリスグラシューが、レーン騎手との相乗効果で強くなったんじゃないかと思うんです。

 レーン騎手は、サートゥルナーリア(牡3歳)に騎乗したダービーで、1番人気に支持されながら4着と悔しい結果に終わりました。大きなプレッシャーがあったことが想像できますが、今回はアーモンドアイがいるおかげで気持ちに余裕が生まれると思います。万全の状態で有馬記念に臨むことができたら、このコンビが今までにないパフォーマンスを発揮するのでは......と楽しみにしています。

 穴馬として挙げるなら、池添謙一騎手が騎乗するフィエールマン(牡4歳)でしょうか。凱旋門賞では競馬をさせてもらえずに12着でしたが、キャリアは浅いですし、まだ底を見せていません。今回は"グランプリ男"の池添騎手が乗りますし、昨年のブラストワンピースのような逆転もありそうです。

 その有馬記念で感じたのは、池添騎手は自信があるときがわかりやすいこと。枠順抽選会でインタビューさせていただいたときに、池添騎手が「どの馬を買うんですか?」と逆に質問をしてくれたんです。昨年の有馬記念は、大好きだったサトノダイヤモンドの引退レースだったので、どんなにほかの馬のいい話を聞いても"初志貫徹"でサトノダイヤモンド1本と決めていたので、そう伝えました。

 すると池添騎手は、「ああ、そうですか......。ごめんなさい、僕がたぶん勝っちゃうと思います」とおっしゃったんです。その言葉から確固たる自信を感じて、私も「サトノダイヤモンド以外なら、ブラストワンピースが来るかも」と思ったのですが、そのとおりになりました。今年は、フィエールマンに騎乗するのを楽しみにしているようです。あとは、また会見でお話しいただきたいです(笑)。