有馬記念でサートゥルナーリアは巻き返す。「謎の弱点」克服で勝算あり (3ページ目)
フランスの名手スミヨン騎手が、再び手綱をとることも心強い限りだ。
そもそもスミヨン騎手は、調教で初めてサートゥルナーリアに乗った時、こう絶賛したという。
「素晴らしい。こんな馬が世界にいるのか」
世界のGIをいくつも勝って、名馬の背中を知り尽くしたスミヨン騎手にして、そう言わしめるほどの馬だ。同騎手にしても、前走の凡走は度外視して、今度こそ「勝算あり」と踏んでの連続騎乗だろう。
サートゥルナーリアには、さらに心強いデータがある。ここ5年の有馬記念では、前走で苦杯をなめた馬の巻き返しが3度もある。
2014年にジェンティルドンナがジャパンC4着から、2017年にはキタサンブラックがジャパンC3着から、そして昨年もブラストワンピースが菊花賞4着から巻き返しを図って戴冠を遂げた。
思えば、有馬記念は"巻き返し"の歴史である。前走で力を出し切れずに悔し涙を飲んだ馬が、この一年を締めくくる大一番で、大逆転劇を演じてきた。
多くの競馬ファンは、そこに共感し、胸を熱くしてきた。
今年の"巻き返し劇"の主役は、無論この馬、サートゥルナーリアである。
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