「従順で素直」なレッドルレーヴ。繁栄の一族から新たなスター誕生か (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 このランフォザローゼスのひとつ下の妹となるレッドルレーヴ。現在はデビューに向けて調整を重ねているが、厩舎スタッフの評価はどうなのか。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「馬体重が450kg~460㎏台のレッドルレーヴ。今は、その馬体重を減らさないように考慮して、軽めの調教が主体です。

 陣営から聞かれるのは、性格面のよさで、あるスタッフは『(レッドルレーヴは)とても従順で素直』と言っていました。牝馬にありがちなうるささがまったくなく、余計な力を使わないようです。その雰囲気から、これから強い調教を行なうことになっても、テンションが高まる心配はなさそうですね」

 性格面のよさは、「学習能力の高さ」にもつながっているという。トラックマンが続ける。

「スタッフ曰く、レッドルレーヴは『(こちらが)教えたとおりに走ってくれる』とのこと。併せ馬でのハミの取り方や、(併せる)相手を抜きにいくことも、『調教の中できちんと覚えていっている』と話していました。陣営は、もともとの素質や基礎体力にも手応えを感じているみたいですから、デビューが楽しみです」

 デビュー戦は、10月19日の2歳新馬(東京・芝2000m)を予定。鞍上はクリストフ・ルメール騎手を確保しており、盤石の体制と言えるだろう。

 ダイナカール→エアグルーヴからなる、日本屈指の血筋を継ぐレッドルレーヴ。華麗なる一族から、またも新たなスターが誕生するのか。同馬の初陣の走りをしっかりと見届けたい。

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