条件馬が激走するクイーンSで夏休みのお小遣いを増やしちゃえ! (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 前走の3勝クラス(旧1600万下)・五稜郭S(7月6日/函館・芝2000m)でも、ハナ差の2着と好走。同レースを勝ってオープン入りしたサトノガーネット(牝4歳)がここでも上位人気が見込まれる状況にあって、絶好の穴馬と言えるのではないだろうか。

 そしてもう1頭、不気味なのがフィニフティ。というのも、過去に穴をあけた条件馬は皆、その年のパールS(京都・芝1800m)を使われてきていたからだ。

 フィニフティも2走前にパールS(5月4日)に出走。結果は9着と振るわず、前走の五稜郭Sでも13着と惨敗し、人気は急落するだろうが、過去の激走馬たちと似た臨戦過程にあることは見逃せない。同馬の大駆けに期待したい。

 続いて気になったのは、GIII福島牝馬S(福島・芝1800m)の好走馬がクイーンSで穴をあけている、ということだ。

 例になるのは、2011年に10番人気で3着となったコスモネモシン、2015年に7番人気で勝利を挙げたメイショウスザンナ、冒頭で触れたマコトブリジャール、さらに2017年に8番人気で3着に入ったクインズミラーグロらである。いずれも、同年の福島牝馬Sで3着以内に入っていた。

 たしかに、福島牝馬SとクイーンSは、平坦小回り、右回りの1800m戦と、レース条件としては近いものがある。その点で、この2レースには相関性があるのかもしれない。

 そして、今年の出走予定メンバーの中にも、福島牝馬Sに出走し、3着以内に入った馬が1頭いる。ダノングレース(牝4歳)である。

 同馬は、前走で福島牝馬S(4月20日)に出走。勝ち馬からコンマ6秒差の3着に入った。3走前から2勝クラス、3勝クラスと連勝し、その勢いで臨んだ重賞でもしっかりと好成績を残したと言える。

 それでも、ここでは重賞常連組や春のGI戦から挑んでくる馬に人気を譲って、上位人気を争うことはないだろう。人気落ちした状況での一発に期待したい。

 これから迎える夏休みを楽しく迎えるためにも、ここでちょっとしたお小遣いを手にしたいもの。その手助けをしてくれる馬が、ここに挙げた3頭の中にきっといる。

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