ジャパンC、穴党記者が「打倒アーモンドアイ」に指名した意外な4頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 それほどの馬が、今度のジャパンCに向けては、古馬をなで斬りにするだけの能力を完全に開放できるよう、抜かりない仕上げを施してくるはず。普通に考えれば、勝ち負け必至でしょう。

 ただ、秋華賞後の、アーモンドアイの挙動が気になりました。『熱中症のような状態』(国枝調教師)となり、歩様に異常をきたしました。常に全力で走り切る馬だけに、中5週に詰まるローテーションも気がかりですね。

(歩様について)国枝調教師は『一過性のものだと思う』と話していましたが、フィジカル面はともかく、メンタル面に少なからず影響を及ぼしているとすれば......不安材料となります。

 データ的にも、過去に1番人気に支持された3歳馬の成績は、1着0回、2着1回、3着3回、着外5回と未勝利。強力古馬からマークされる側になるアーモンドアイの挑戦は、冷静に見れば、結構ハードルが高いと思います」
※秋華賞創設前のメジロラモーヌは、桜花賞、オークス、エリザベス女王杯による三冠。

 こうした両記者の分析からすると、アーモンドアイは上位争いに加わってくるだろうが、他馬に先着を許す可能性も十分にありそうだ。

 その候補として、吉田記者がまず推すのは、昨年の菊花賞馬だ。

「この秋、GII毎日王冠(10月7日/東京・芝1800m)、GI天皇賞・秋(10月28日/東京・芝2000m)と連続3着のキセキ(牡4歳)の、もうひと押しを期待したいです」

ジャパンCでGI2勝目を目指すキセキジャパンCでGI2勝目を目指すキセキ

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