豪華絢爛の天皇賞・秋。人気の盲点となる3頭が身も心も温めてくれる (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 そうした"穴馬"のパターンで目立つのは、不振続きながら休み明けで激走するケースだ。

 前述のスクリーンヒーローやリアルスティール、さらに2011年に6番人気で3着となったペルーサらは、そのいい例となる。

 スクリーンヒーローとリアルスティールはGI勝ちがあり、ペルーサも前年の天皇賞・秋で2着と好走しているが、やや勝ち星から遠ざかっていたり、直前のレースで惨敗を喫していたりして、人気を落としていた。それこそ、好メンバーが集ったゆえ、そのあおりを受けたとも言える。

 だが、もともとトップレベルで結果を出してきた実力馬たち。休養中に立て直しを図って、本番では本来の力を発揮して勝ち負けを争った。

 今年、同様のパターンで面白そうなのは、ヴィブロス(牝5歳)だ。

過去には世界の強豪牡馬も蹴散らしているヴィブロス過去には世界の強豪牡馬も蹴散らしているヴィブロス 3歳秋にGI秋華賞(京都・芝2000m)を勝って、昨年の4歳春にもドバイターフ(UAE・芝1800m)で海外GIを制した実力馬だが、その後は5戦して未勝利。1番人気に推されたGIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)で5着に敗れ、年明け初戦のGII中山記念(2月25日/中山・芝1800m)でも人気を裏切って8着と完敗を喫している。

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