2018.08.05

あのジェンティルドンナの全妹、
ドナアトラエンテがもうすぐデビュー

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第11回:ドナアトラエンテ

 日本の競馬界においても、これまで数多くの「名牝」が誕生している。とりわけここ最近は、ウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタなど、牡馬相手にもヒケを取らない”女傑”が立て続けに登場。天皇賞・秋をはじめ、ジャパンカップや有馬記念など、古馬最高峰のタイトルを次々に制覇していった。

 なかでも直近で、特に素晴らしい活躍を見せた牝馬といえば、ジェンティルドンナ(牝/父ディープインパクト)だろう。

 2011年にデビューした同馬は、翌年の3歳牝馬三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を総なめして、史上4頭目の三冠牝馬となった。

 加えて、彼女は牡馬一線級との戦い、さらには海外のビッグレースでも輝きを放った。

 三冠を達成した直後に挑んだGIジャパンカップ(東京・芝2400m)では、3歳牝馬の身でありながら、「怪物」オルフェーヴルとのマッチレースを制して優勝。翌年も強豪牡馬を振り切って、史上初のジャパンカップ連覇を成し遂げた。

 また、5歳時には海外GIのドバイシーマクラシック(UAE・芝2410m)も勝利。直線では大きな不利を受けながらも、その苦境をはねのけての見事な戴冠だった。

 そして圧巻だったのは、その暮れの引退レースとなったGI有馬記念(中山・芝2500m)だ。当時、世界ナンバー1の称号を得ていたジャスタウェイをはじめ、ゴールドシップ、エピファネイアら豪華メンバーを相手に、先行して抜け出す鮮やかな競馬で快勝。史上最多タイとなる芝GI7勝という記録を残して、華やかにターフを去ったのである。