アイビスSDは舞台適性を重視。相性バッチリの3頭が主役の座を狙う (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ただ、その後はコーナーのあるレースに戻って、オープン特別でも15着、13着と立て続けに惨敗。久々の直線競馬となった前走、オープン特別の韋駄天S(5月20日/新潟・芝1000m)では巻き返しが期待されたが、そこでも6着と屈した。

 おかげで今回は人気落ちが予想されるが、同馬はこの春に約4カ月の休養を挟んで、今回は走りごろとなる叩き3戦目。得意舞台で完全復活を遂げてもおかしくない。

 続いて注目したいのは、ステップレース。近年の結果を見ると、取り立ててこの重賞につながる"前哨戦"がある。例年、5月下旬に行なわれるオープン特別の韋駄天Sだ。

 2014年から施行されているレースで、過去2年は同レースで上位争いを演じて(掲示板圏内)ここに向かってきた馬が、3着以内に2頭ずつ入っている(2016年=2着ネロ、3着プリンセスムーン、2017年=1着ラインミーティア、2着フィドゥーシア)。

 同じ条件で、それも2カ月ほど前に行なわれているのだから、相関性が高くなるのも自然なこと。であれば、韋駄天Sで好走している馬の中から穴候補を探したい。

 面白そうなのは、ノットフォーマル(牝6歳)だ。

 同馬は、昨夏からふた桁着順の大敗を4度続けていたが、韋駄天Sでは12番人気ながら2着と善戦。初めての直線コースで、確かな適性を見せた。

 しかしその後、GIII函館スプリントS(6月17日/函館・芝1200m)で10着、オープン特別のバーデンバーデンC(7月15日/福島・芝1200m)でも7着と敗戦。その結果を受けて、おそらく今回も人気は上がらないだろうが、過去の韋駄天S組の好走例を鑑(かんが)みれば、軽視できない存在だ。

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