共同通信杯は、メンタルが強いこの「マル外」が大本命グレイルに迫る (2ページ目)

 鮮やかな勝利を飾った京都2歳Sですが、最後の直線では手前を替えず、右手前のまま走っていたように見えました。それでいて、あの差し切り勝ち。しかも、差した相手がのちのGI馬なのですから、驚くばかりです。

 右手前が得意で、左手前ではあそこまで伸びない可能性もあるのですが、今回は左回りの東京が舞台。直線は右手前で走るはずですから、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、本当に楽しみです。

 今年も共同通信杯から、クラシックで輝く馬が出るかもしれませんね。

 実績的には、この馬に迫る存在は他にいません。それでも、ステイフーリュッシュ(牡3歳)とゴーフォザサミット(牡3歳)の2頭は、これまでに対戦してきた馬との比較から、注視すべきでしょう。

 ステイフーリッシュは新馬勝ちのあと、果敢にホープフルSに挑戦。キャリア1戦の身で、中山の暮れの大一番で3着と好走したことは、高く評価できます。

 その跳びの大きい走りから、広い東京のほうがより能力を発揮できるでしょう。新馬勝ちの舞台も中京でしたし、左回りに変わることもかえってよさそうです。

 もしかすると、グレイルに迫れる1頭かもしれません。そんな可能性を少しだけ感じています。

 一方、ゴーフォザサミットは、昨秋の500万特別・百日草特別(11月5日/東京・芝2000m)で2勝目を挙げました。そのときの2着馬が、ホープフルSで5着と善戦したナスノシンフォニー(牝3歳)です。

 ということは、同3着のステイフーリッシュと同等の力があると見ることができます。東京コースを経験していることも強み。チャンスはゼロではないと思います。

 さて、このレースの「ヒモ穴馬」ですが、外国産馬のアメリカンワールド(牡3歳)を取り上げたいと思います。未勝利を脱出したばかりで、マークも薄いでしょうが、軽視は禁物です。

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