偉大なる姉ブエナビスタに続け。プリメラビスタはデビューへ視界良好 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 その筆頭が、2006年に生んだブエナビスタ(牝/父スペシャルウィーク)だ。生涯にGIタイトルを6つも獲得。その中には、天皇賞・秋(東京・芝2000m)、ジャパンカップ(東京・芝2400m)と、牡馬一線級を下して手にした勲章もある。まさに競馬史に名を残す名牝の1頭だ。

 ビワハイジは他にも、阪神JFで母娘、姉妹制覇を遂げたジョワドヴィーヴル(牝/父ディープインパクト)に、アドマイヤジャパン(牡/父サンデーサイレンス)、アドマイヤオーラ(牡/父アグネスタキオン)、トーセンレーヴ(牡/父ディープインパクト)など、何頭もの重賞馬を世に送り出してきた。

 これら、立派な姉や兄を持つプリメラビスタ。まもなく訪れるデビュー戦に向けて、すでにトレセンで調教を積み重ねているが、間近で接しているスタッフはどんな感触を持っているのか。関西競馬専門誌のトラックマンがその様子を伝える。

「スタッフからは、『素質は感じる』というコメントが聞かれます。気性的にはやんちゃな面があるようですが、『走りに対しては前向き』とのこと。速い時計を出し始めた頃には、『すぐに仕上がりそうなタイプ』とまずまずの手応えを感じているようでした」

 目標としている初陣は、10月28日の2歳新馬(京都・芝1800m)。現状は、そこに向けて順調に仕上がっているという。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る