ソウルスターリングvs歴戦のGI古馬、毎日王冠で優位はどっちだ? (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by AFLO

 ソウルスターリングは昨年、デビューから3連勝でGI阪神ジュベナイルフィリーズ(2016年12月11日/阪神・芝1600m)を勝利し、最優秀2歳牝馬に輝くと、今年はGIIIチューリップ賞(3月4日/阪神・芝1600m)で復帰。同レース快勝後のGI桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)では3着と敗れたが、GIオークス(5月21日/東京・芝2400m)を制し、3歳牝馬では最強と見られている存在だ。

 1600mから2400mまでで勝ち鞍があり、レースではスッと好位につけて、勝負どころで瞬発力を発揮して抜け出すという極めて安定感のある走りを見せている。通算成績は6戦5勝で、唯一敗れた桜花賞は稍重馬場を気にして0秒1差の3着だった。東京の芝1800m戦はデビュー2戦目のアイビーSで勝利。同レースの2着馬はのちにGIIIアーリントンCを勝ち、GI皐月賞2着のペルシアンナイトと、破った相手も強かった。

 さらに東京コースはオークスも含め2戦2勝と得意としている。そのうえ、今回は53kgで出走できるのも大きなポイントだ。今年の安田記念を勝ったサトノアラジンは58kgを背負い、その他GIの馬たちも57kg。実力馬同士で4~5kgの差は大きい。

 過去30年でこのレースに出走した3歳馬は29頭。そのうち1988年オグリキャップ、2010年アリゼオ、2012年カレンブラックヒルの3頭が勝利している。決して勝率は高くないが、力のある馬なら克服できる条件だ。

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