稼げるローズSは「マジでやる気の4頭」が調整中の人気馬を吹き飛ばす (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 ならば、今年も実績で勝る人気馬よりも、波乱を起こしそうな穴馬を探し出して"オイシイ馬券"を狙いたい。

 では、ローズSにおいて、どんな馬が穴を開けているのだろうか。

 過去10年の成績を見てみると、あるひとつの要素が浮かび上がってくる。それは、「500万、1000万の条件戦を勝ったばかりの人気薄」が飛び込んでくることだ。

 先述したタッチングスピーチは、まさにそのパターン。前走で500万条件を勝つと、一気に格上挑戦となったこの舞台でも勝って連勝を飾った。2013年に波乱を演出したシャトーブランシュ、ウリウリも同様で、どちらも夏場の500万条件を勝ったばかりだったが、その勢いに乗ってGII戦でも激走した。

 また、2011年に7番人気で3着と健闘したキョウワジャンヌも、500万、1000万条件を連勝していた。それでも人気にならず、好調を生かして上位入線を果たした。

 結局のところ、たとえ条件戦でも、古馬勢を相手に勝利した馬だけに、同世代との勝負となれば、休み明けで完調手前の実績馬よりも、勢いで勝ってしまうことが多いのだろう。とすれば、今回も狙うべきは、500万、1000万条件を勝ったばかりで、人気が上がりそうもない馬ということになる。

 そこでピックアップしたいのは、メイズオブオナーラビットランだ。

 メイズオブオナーは、今年の6月にようやく初勝利を挙げた馬。それも、ダート戦での勝利だった。しかし、続く3歳以上500万下(8月20日/札幌・芝2000m)では、芝に替わりながらも連勝。ゴール前で強烈な末脚を披露して、新たな一面を見せた。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る