穴党記者が「人気馬そっちのけで推す3頭」がエルムSで砂嵐を起こす (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 今回で言えば、これまでにGIIIを3勝していながら、過去1年間は重賞を勝っていないクリノスターオー(牡7歳/父アドマイヤボス)は斤量増がなくて56kg。逆に地方交流重賞のGIII佐賀記念(2月7日/佐賀・ダート2000m)を勝ったロンドンタウン(牡4歳/父カネヒキリ)は、斤量1kg増の57kg。それはちょっと、割に合わないでしょう」

 そうした状況を踏まえて、小田記者は実績よりも勢いを重視して、上がり馬に狙いをつけた。

エルムSで一発が期待されるコスモカナディアンエルムSで一発が期待されるコスモカナディアン「昨年のリッカルドと同じステップとなる、コスモカナディアン(牡4歳/父ロージズインメイ)に注目しています。前走の1600万下特別・安達太良S(7月15日/福島・ダート1700m)は約4カ月ぶりの実戦でしたが、降級戦でもあり、きっちりと勝利しました。年明けには、地方交流重賞のGI川崎記念(2月1日/川崎・ダート2100m)で3着と好走。見せ場を作って、重賞でも十分に戦える実力があります。

 また、このレースは先行勢が強いレースですが、今年はモンドクラッセ(牡6歳/父アグネスデジタル)、クリノスターオー、テイエムジンソク(牡5歳/父クロフネ)と、前でレースをしたい馬がそろっていて、かなり前がかりになりそう。12着に敗れたGIIIマーチS(3月26日/中山・ダート1800m)のような、前が止まらない馬場にならない限り、中団から抜け出すコスモカナディアンにとっては、展開面でも恵まれるのではないかと思っています」

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