アエロリットvsアドマイヤリードクイーンSを勝つGI馬はどちらか (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by AFLO

【コース適性】
 2頭ともに札幌も、同じ洋芝の函館も出走経験がない。右回りで見るとアエロリットが3戦0勝2着2回、アドマイヤリードが11戦3勝2着3回。勝利しているアドマイヤリードが上と言えるが、アエロリットも苦手な印象はないので五分五分と言える。

●結論
 2頭とも右回りに不安はない。

【脚質】
 このレースの過去10年の連対馬20頭を見ると、実に15頭が4コーナーで7番手以内、18頭が10番手以内に位置していた。直線が266mと短いため、先行馬が有利になることが多いコースなのだ。アエロリットは出遅れて5着に敗れたGI桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)を除くと、4コーナーでは常に2~3番手につける先行策でレースをしており、このコースには合う脚質だ。

 一方、アドマイヤリードは直線の末脚に懸けるタイプ。ヴィクトリアマイルは3コーナー12番手、4コーナー7番手と徐々に上がっていく競馬だったが、今年勝利した飛鳥S(1月14日/京都・芝1800m)は4コーナーで12頭立て9番手、北大路特別(2月11日/京都・芝1800m)は4コーナーで13頭立て9番手と、後方からの競馬で差し切っている。札幌コースがピッタリ、というタイプではなく、差し届かないシーンも考えられる。脚質に関してはアエロリットが上と言えそうだ。

●結論
 先行力あるアエロリットが有利。

【道悪適性】
 道悪馬場(稍重、重、不良)では、アエロリットが稍重の桜花賞で5着。アドマイヤリードは重馬場の飛鳥Sを勝利、GII阪神牝馬S(4月8日/神・芝1600m)で2着と、好結果を残している。アエロリットは重、不良は未知数だが、桜花賞は馬場悪化よりも出遅れて位置取りが悪くなったのが敗因と言えるので、道悪が苦手とは判断しにくい。

●結論
 重馬場で勝利経験あるアドマイヤリードが上も、アエロリットも対応できる可能性は高い。

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