七夕賞こそ「荒れる夏競馬」。3頭の穴馬が夢のボーナスを運んでくる (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 まずピックアップしたいのは、2008年の勝ち馬ミヤビランベリ。同馬は2走前に1000万下をクリアしたあと、前走の1600万下では13着と惨敗。しかし、格上挑戦となった七夕賞で勝利をつかんだ。

 一線級のいない舞台で、おまけにハンデ戦だからこそ、クラスが下の馬でも何かしらのプラス材料があれば勝負になる。例えば、ミヤビランベリは"逃げ"という自分のスタイルを持っており、それが福島の小回りコースでまんまとハマッたのだ。

 ならば、今年も準オープン(1600万下)の身でありながら、格上挑戦でも戦えるプラス材料を持っている馬を探してみたい。

 面白そうなのは、ソールインパクト(牡5歳)だ。

 同馬は、前走で1000万下の芦ノ湖特別(6月18日/東京・芝2400m)を勝ったばかり。そこからいきなり重賞を勝つのは厳しそうだが、この馬は1600万下の単なる"格下"馬ではない。

 そもそも2~3歳時には、重賞戦線で活躍していたのだ。GIII東スポ杯2歳S(東京・芝1800m)で3着と好走し、GIIホープフルS(中山・芝2000m)やGIII京成杯(中山・芝2000m)でもともに4着と健闘した。

 つまり、潜在能力はここでも十分に通用する。うまく噛み合えば、格下の逆転劇があってもおかしくない。

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