藤沢師の悲願達成へ。ダービーに的を絞ったレイデオロは好材料だらけ (5ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

「皐月賞はレコード決着だったこともあって、かなりの馬に反動が出ているようです。ファンディーナやコマノインパルスは戦線離脱しましたし、その後、NHKマイルC(5月7日/東京・芝1600m)に出走したプラチナヴォイスやアウトライアーズは、そこでまったく力を発揮できませんでした。しかし、レイデオロにはそんな心配はなさそうです。この日の動きを見れば、それは明らかでしょう。

 皐月賞も目いっぱいの仕上げではありませんでしたし、レースでは実質直線だけの競馬でしたから消耗もありません。人気のアドミラブルは間隔が詰まっていますし、余力という点ではこの馬が一番だと思います。鞍上のルメール騎手も、オークスを勝ったソウルスターリングには距離に対しての慎重さをうかがわせていましたが、レイデオロに関しては『(距離は)問題ない』と太鼓判を押しているほど。同馬への期待はますます膨らみます」

 また、陣営のコメントからも、ダービーに向けての強調材料がふんだんにあるという。木南氏が続ける。

「担当の津曲大祐助手が、『この馬は走るのが大好きなんですよ。だから、ダービーのような大舞台でも問題ないと思いますよ。(皐月賞の)ゴール後の映像を見てください。ゴールしたあともめちゃくちゃ加速していくんですよ』と言っているように、レイデオロは2000mのゴール板を通過してからもどんどん伸びているんです。これは、距離が伸びるダービーで大きな武器になると思いますよ。

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