大波乱続出のNHKマイル。今年はこの4頭が「高配当」を運んでくる (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 こういった過去を踏まえれば、今年も大波乱を期待したくなる。「大混戦」という状況であれば、なおさらだ。

 では今年、どの馬が波乱の立役者となるのか。参考にすべきは、やはり上記2年の結果だろう。ただし、2007年は雨による影響も大きかっただろうから、まずは2014年の結果を踏まえて、伏兵馬になり得る馬を探ってみたい。

 2014年最大の立役者は、2着に入った17番人気のタガノブルグだ。同馬は重賞勝ちこそなかったものの、前走でオープン特別の橘S(京都・芝1400m)を勝っていた。実績的には劣る立場だったが、一定の力は見せており、なおかつ好調だったのだろう。

 今回、その臨戦過程と重なる馬がいる。オールザゴーだ。

 こちらもまだ重賞タイトルはないが、前走ではオープン特別のマーガレットS(4月2日/阪神・芝1400m)を快勝している。それまでは先行押し切りのレースが多かったが、前走ではスタートで遅れて中団後ろからの競馬を強いられた。それでも、直線では力強く伸びて突き抜けた。

 今までと違うレースができたのは成長の証(あかし)。大きな仕事をやってのける可能性は十分にあるだろう。

 前走でオープン勝利と言えば、橘S(4月22日)を勝ったディバインコードもそう。こちらも重賞で好走を重ねていて、人気がなければ狙い目だ。

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