四位洋文騎手も太鼓判。スワーヴリチャード、「黄金ローテ」で頂点へ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 同馬は昨年9月の新馬戦でデビュー。スムーズさを欠く競馬で2着に敗れたものの、ゴール前では猛追し能力の一端を見せた。その後、10月の未勝利戦で初勝利を飾ると、3戦目には素質馬の集うGIII東京スポーツ杯2歳S(2016年11月19日/東京・芝1800m)に参戦した。

 ここでは、直線で一度先頭に立つも、最後に外からきたブレスジャーニーに屈して2着と惜敗。とはいえ、クビ差の僅差であり、年が明けてからの活躍が期待された。

 実際、年が明けて共同通信杯(2月12日)に出走した同馬は、文句なしの快勝劇を見せる。道中は中団の内を進むと、直線は持ったままで先頭に立つ、余裕たっぷりのレースぶりを披露。最後に何度かムチを入れただけで、後続を突き放した。

 このまま皐月賞へと直行するスワーヴリチャード。近年の傾向からすれば、まさしく"必勝ローテーション"で臨むことになるが、同馬に関わる人々はどんな感触を持っているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「2歳時から厩舎での評価は高く、『素質があるのは間違いない』というコメントが聞かれていました。それ以上に、この馬の素質を買っていたのが、コンビを務める四位洋文騎手です。2歳時の段階から『クラシックで勝ち負けできる』と太鼓判を押していたんですね。ダービー2勝の騎手がそう言うのですから、かなりの手応えなのでしょう」

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