千夜一夜より一攫千金!
ドバイワールドカップはこの馬たちで大儲け

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 今年のドバイワールドカップデーを検討するうえで重要なポイントとして、出走各馬の戦績やコンディションのほかに、天候と馬場状態という要素が加わるのは間違いないだろう。というのも、今週に入って、ドバイは冷涼な日が続き、ここが砂漠地帯であることをうっかり忘れそうになるぐらいだからだ。

 その涼しさに加えて、しばしば降るスコールのような雨。今週だけでも火曜日の未明から早朝にかけてと、レース前日の金曜日の早朝から昼にかけて強い雨が降り、レース当日も早朝から昼にかけて雨の予報が出ている。砂漠だけに、陽が出れば馬場が乾くのは早いだろうが、実際のところ、どこまで影響が残るのか未知数というのが正直なところ。特に芝コースで行なわれるドバイターフ、ドバイシーマクラシックは日本馬に相性のいいレースだが、このイメージを根底から変えなくてはいけないかもしれない。

 そのあたりを踏まえて、まずはドバイターフである。

 連覇を狙っていたリアルスティール(牡5歳)は両鼻出血のため、無念の出走取りやめになった。ブックメーカーの前日のオッズでは、ザラック(牡4歳)が1番人気で、差がなくリブチェスター(牡4歳)、ムタケイエフ(せん6歳)までがおおよそ10倍以下となっており、10倍台にデコレーテッドナイト(牡5歳)、ドーヴィル(牡4歳)、モンディアリスト(牡7歳)が続く。日本のヴィブロス(牝4歳)はその次の25~26倍見当で、各国の競馬メディアでも「どの馬にもチャンスがある、とてもオープンなレース」という評価がなされている。

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