高松宮記念は2着が荒れる。過去の波乱とドンピシャな穴馬が3頭いた (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 過去の穴馬から浮かび上がるもうひとつの傾向は、「前走のオーシャンSで激走した馬」であるということ。

好走実績が多いオーシャンS組。人気薄クリスマスも侮れない好走実績が多いオーシャンS組。人気薄クリスマスも侮れない 2009年に15番人気で3着となったソルジャーズソング、2014年に8番人気で2着となったスノードラゴンがそのいい例だ。ともに、前走オーシャンSでも人気薄ながら奮闘し、ソルジャーズソングは8番人気で4着、スノードラゴンは11番人気で2着と好走していた。

 ゆえに、今年もオーシャンSの"激走馬"に注目したいところだが、今年の上位入線馬はほとんど人気馬だった。しかしながら、オーシャンS組は意外と高松宮記念では評価されないことが多く、1着メラグラーナ以外は人気の盲点になりそう。とすれば、2着ナックビーナス(牝4歳)、3着クリスマス(牝6歳)を狙ってみるのは面白い。

 とりわけ、配当的においしそうなのは、クリスマス。1着メラグラーナともコンマ1秒差という僅差で、好走の可能性は十分に秘めている。2歳時には、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)でも4着と健闘した馬。一発あってもおかしくない。

 ところで、1200m戦と言えば、"スペシャリストの領域"といったイメージが強い。しかし、近年の傾向を見てみると、決してそうとは言い切れない。

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