クラシックを占う弥生賞。血統面で「複数のダークホース」が浮上した (5ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by Yamane Eichi/AFLO

 2月12日に新馬戦(東京芝1600m)を勝ったばかりだが、高い評価を与えられているのがサトノマックス(美浦・堀宣行厩舎)だ。ディープインパクト産駒で、母がアルゼンチン産馬という血統は昨年のGI菊花賞、GI有馬記念を制したサトノダイヤモンドを思い起こさせる。母ラシャルマンテはアルゼンチンでダート1400~2000mの重賞を5勝。母の父インディゴシャイナーはなじみのない種牡馬だが、米国ではGI馬を出しており、その父は大種牡馬エーピーインディ。現在2戦2勝の大物牝馬ファンディーナの祖母の父がこのエーピーインディなので、ディープインパクト産駒の配合としては注目度が高まっているパターンだ。

 以上、実績馬から新星まで、さまざまな馬を挙げてきたが、このレースは過去5年で1番人気馬が1勝2着1回と、人気馬の信頼度は高くない。2012年には9番人気のコスモオオゾラ、2013年には6番人気のカミノタサハラが制すなど波乱も目立っており、後半に挙げたダークホースたちにも大いに注目したい。

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